「なかなか起きられない」とお悩みの方へ…
「スッキリ目覚める」為に、身体の中では、ホルモン分泌の変化や神経伝達が行われます。まずは「起きる」のメカニズムを理解してみるのはいかがでしょうか。
「起きる」のメカニズム
睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を停止→「コルチゾール」分泌開始
太陽の光が信号となり、視交叉上核の主時計に伝えられると、神経を介して、脳の松果体が管理している睡眠ホルモン「メラトニン」の合成・分泌が止まります。
メラトニン分泌が止まると、「コルチゾール」が副腎より分泌し、「起きろ!」の信号が血中に送られ、副交感神経(休息モード)から交感神経(活動モード)に切り替わる準備が行われます。
覚醒刺激によりノルアドレナリン神経が活性化
目覚ましや声掛けによる覚醒刺激により、ノルアドレナリン神経が活性化され、大脳が目覚めます。脳が目覚めたら、セロトニン神経が活性化し、スッキリ目覚めることができます。
「なかなか起きられない」方へのポイント
普段なかなか起きられないとお悩みの方は、以下のポイントに気を付けましょう。
セロトニン活性を利用する
セロトニンは脳を覚醒させる役割があります。「起きないといけない」、「仕事に行かないといけない」などネガティブな気持ちが起きる前に、布団から起き上がりましょう。太陽を光を浴びて、脳を覚醒させてください。
体内時計を活用する
人間には1日のリズムが備わっており、昼には活動モード・夜は休息モードに自然と切替わります。体内時計は、毎日決まった時間に起き、太陽の光を浴び、朝食をとることで整います。眠たい日は、15分から30分程度の昼寝で休息をとるようにしてください。