「なかなか寝付けない」とお悩みの方へ…
寝付きを良くする為には、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が必須となります。このメラトニンとセロトニンは密接な関係にあります。まずは睡眠のメカニズムを勉強していきます。
そもそも「メラトニン」とは?
脳の深部体温を低下させ、覚醒状態から睡眠状態へ促すことから、「睡眠ホルモン」または「入眠ホルモン」と呼ばれています。
睡眠のメカニズム
メラトニンは太陽の光により制御されています。朝は太陽の光によってメラトニン分泌が抑制され、メラトニンの分泌量が減ります。太陽が沈むと、脳の中心部にある松果体でメラトニンが合成されていき、夜中12時頃にメラトニン分泌のピークを迎えます。
メラトニン分泌量が増えることで、昼間の交感神経(活動モード)から、副交感神経(休息モード)優位の状態に切り替わり、リラックスした状態で入眠することができます。

「メラトニン」のその他の効果
- 昼間の代謝活動で活性した活性酸素の除去
- NK細胞の活性化による免疫力の向上
活性酸素とは
他の物質を酸化させる力が強い酸素のこと。活性酸素は、活動エネルギーを生み出した際に、呼吸により取り込んだ酸素から作られる。増えすぎると正常な細胞なども酸化させてしまうので、適度に取り除く必要がある。
NK細胞とは
全身をパトロールしながら、がん細胞やウイルス感染細胞を攻撃するリンパ球。
セロトニンと関係はある?
睡眠ホルモン「メラトニン」の原料となるのが、「セロトニン」です。 昼間に太陽を浴びたり、運動を行うことで、十分なセロトニンが分泌されると、夜に十分なメラトニンが分泌されます。
十分なセロ活をしているのに、それでも眠れない!
パソコンやスマートフォンのブルーライトの光は、睡眠ホルモン「メラトニン」を破壊する作用があります。 寝る2,3時間前のディスプレイ作業は控えましょう。
「なかなか寝付けない」方へのポイント
普段なかなか寝付けないとお悩みの方は、この睡眠ホルモン「メラトニン」が不足している状態です。以下のポイントに気を付けましょう。