「幸せホルモン」と呼ばれる理由は『脳』にあり!
脳のセロトニンは、脳幹の縫線核で合成される神経伝達物質です。作成されたセロトニンは、セロトニン神経を伝って、脳全体に送られます。
脳には各箇所で様々な働きがあります。例えば、【大脳新皮質】では言語や論理を理解する働きがあります。【大脳辺縁系】では食欲・睡眠・感情などの人間の本能の部分を担っています。【視床下部】では自律神経の調整を行っています。これらの機能は、過度にストレスを受けることで低下し、身体に様々な不調をもたらします。
セロトニンは、脳全体を巡ることで、脳を元気にし、各機能の働きを活性化させることで、 人間が本来持つ『心』と『体』の元気を取り戻していくことができます。
これが世間で「幸せホルモン」と呼ばれる理由です。今回私たちが行う「セロ活」は、この脳内のセロトニンを活性化するための活動を指します。
セロトニンの6つの役割
セロトニンの役割を以下にまとめました。詳細は改めて別の記事でご紹介します。
- 大脳皮質(思考の領域)に働きかけ、しっかり覚醒させる
- 大脳辺縁系(心の領域)に働きかけ、心の安定・平常心を保つ
- 視床下部に働きかけ、自律神経のバランスを整える
- 前頭前野に影響を与えて、共感や直感の機能を活性化する
- 姿勢筋・抗重力筋を支配する運動ニューロンに働きかけ、姿勢や顔つきをシャキッとさせる
- 全身からの痛覚伝導に介入して、鎮痛効果を発揮する
実は脳で働くセロトニンは全体の2%!他はどこにある?
セロトニンが働く場所
これから私たちが活性化させていく『脳』のセロトニンは、全体の2%分になります。
セロトニンは腸管90%、脳2%、その他 血管・肝臓など、体中に分泌しています。実は腸管のセロトニンが一番多いのです。 腸管のセロトニンは、腸の蠕動運動に関わっています。