体内時計とは
人間には1日のリズムが備わっており、昼には活動モード・夜は休息モードに自然と切替わります。しかし、この体内時計は24時間より少し長く設定されており、意識的にリセットしないと、実際の1日と体内の1日の感覚にズレが生じ、身体の不調に繋がります。
主時計と抹消時計
体内時計には【主時計】と【抹消時計】の2つが存在します。この主時計と抹消時計が同じリズムを刻むことで、ホルモン・体温・代謝など全身のリズムが整います。
主時計の役割
人間には60兆個ある細胞のひとつひとつに時計遺伝子があり、それらの時計がバラバラに時を刻まないよう、同調を管理しているのが、視床下部の「視交叉上核」です。 視交叉上核は、太陽の光から網膜を通して刺激を受けることで、24時間のリズムをリセットします。
抹消時計の役割
抹消時計は、臓器や皮膚など体内にあり、体温調整・心拍数・免疫など生体リズムを司っています。抹消時計は、食事をとることで、24時間のリズムをリセットします。
まとめ
【主時計】は太陽の光から網膜を通して、視交叉上核に働きかけることで24時間のリズムをリセットします。【抹消時計】は食事をとることで、24時間のリズムをリセットします。
食事や睡眠のタイミングがバラバラだと、主時計と抹消時計がズレが生じ、身体の不調に繋がります。
①主時計の調整のために、決まった時間に起き、太陽の光を浴びること
②抹消時計の調整のために、起床後1時間以内に朝食をとること
を意識していきましょう。